ルフトハンザ グループにEMAS認証
今年、ルフトハンザ、SWISS、ルフトハンザ シティラインがEMAS認証を取得いたしました。
EMAS(Eco-Management and Audit Scheme)は欧州連合が策定した環境管理・環境監査制度です。企業が環境への取り組みを継続的に改善するための自主的な枠組みを提供しています。EMASの要求事項は国際規格ISO 14001を上回るもので、さらなる透明性と継続的改善が要求されます。持続可能性を向上させる企業の取り組みが外部専門家によって詳細に審査されるため、世界で最も厳しい環境管理制度とみなされています。
ルフトハンザとルフトハンザ シティラインはフランクフルトとミュンヘンでEMASと国際規格ISO 14001による認証を再び取得しました。環境管理システムの継続的な開発と徹底的な実行が認められた形です。着陸後のタキシング時に一部のエンジンを停止させるなどの重要な方策により、燃料消費を年間最大2,750トン削減しているほか、機内ケータリングの事前注文を導入することで機内からの廃棄物を削減しました。ルフトハンザはドイツ航空宇宙センター(DLR)やエアバスといったパートナーと連携してパワー・トゥ・リキッド(PtL)による燃料の開発と市場導入を進めていく意向です。
SWISSもまた2023事業年度について初めてEMASの認証を受け、ISO 14001の認証も取得しました。決め手となった要素は環境データの組織的な記録・監視のほか、全社的に持続可能性コンセプトを根付かせたことです。
認証に基づき、SWISSは年次環境報告書を発行して企業の環境管理システムや環境への影響を説明します。
これらの認証はルフトハンザ グループの航空会社が意欲的な気候目標に向けて尽力していることの裏付けです。当グループは2050年までにカーボンニュートラルを達成し、2030年までにCO2排出量を2019年の半分に削減することを目指しています。
オーストリア航空も2023年についてEMASの認証を再び取得しており、イタリアのルフトハンザ グループ航空会社エア・ドロミティもEMASの認証を受けています。
Published 15.08.2024